格安SIMを利用している方は、大手キャリアを使用しているときに比べて格段に料金が安くなったのではないでしょうか。では、料金の内訳まできちんと把握できていますか?
基本料金が大手キャリアと比べてぐっと安くなる格安SIMですが、安くなったからといってどんどん利用していると、意外と高くついてしまいます。
特に通話料金は知らず知らずのうちに増えていくので、料金を確認すると驚くことが多いと思います。
今回は、UQモバイルでの音声通話の利用について解説します。無料の通話プランの紹介や、通話可能なアプリをまとめています。通話料金が気になる方、よりお得に利用する方法が知りたい方は必見です。
UQモバイルでの無料通話について
かけ放題や無料通話は基本プランのみでは付いていない
プラン名 | 月額料金 | 節約モード/ 速度制限時 |
---|---|---|
プランS (3GB) | 1,980円 | 300kbps |
プランR (10GB) | 2,980円 | 1Mbps |
データ高速プラン (3GB・225Mbps) | 980円(通話不可) | 200kbps |
データ無制限プラン (容量無制限・500kbps) | 1,980円(通話不可) | - |
UQモバイルの基本プランといえばスマホプランです。基本データ容量についてはS、M、Lによる違いが存在します。しかし通話料金についての割引や無料通話時間などは設定されておらず、かけた分だけ料金がかかります。
そのため、データ通信量を追加支払いしない限りは、毎月の使用料金は、基本使用料に通話料金が加算されたものだと考えてください。プランの基本使用料よりも料金がかかっている場合は、通話料金をきちんと確認しておきましょう。
通話料は大手キャリアと同じで20円/30秒
通話料金は大手キャリアと同じです。20分/30秒というと安く思えますが、細かい通話が重なると、意外と料金がかさみます。例えば1回5分の通話が月に5回ほど発生した場合、通話料金は1,000円もかかってしまいます。
スマホプランSの場合、基本料金は1,980円です。基本料金が安いだけに、1,000円の通話料金が乗ると大きく感じます。このような場合、何かしらの通話オプションを検討してみるのが良いかもしれません。
【通話オプション1】24時間かけ放題:1,700円/月
まず最初に紹介する通話オプションは、24時間かけ放題です。こちらは月々1,700円で、いつでも通話が可能になります。
通常の通話料金が20円/30秒なので、月の通話時間が42分30秒を超えた場合は、24時間かけ放題オプションを利用するほうがお得に利用できます。この後紹介するオプションとうまく比較しながら検討してみましょう。
【通話オプション2】10分かけ放題:700円/月
10分かけ放題は、10分以内の通話であれば何度かけても月700円というオプションです。日々スマホを利用する中で、10分以内のちょっとした通話は意外と多いと思います。
ほぼすべての通話が10分以内で収まるのであれば、こちらのプランがお勧めです。それぞれの通話時間は、通話履歴から確認することができます。
仮に通話時間が10分を超えた場合は、10分を過ぎた時間から、20円/30秒の通話料金が発生します。例えばついしゃべりすぎて15分通話をしたという場合は、5分間の通話料金(200円)が追加でかかります。
【通話オプション3】月60分の無料通話パック:500円/月
こちらは1回の通話時間に関係なく、1か月の通話時間の合計が60分までであれば、500円で通話が可能というオプションです。10分かけ放題を利用したり検討している方でも、あまり頻度が高くない場合はこちらのオプションを利用するほうがお得になるかもしれません。
現在通話オプションを利用していない方で、毎月の合計通話時間が12分30秒を超える場合は、基本的にこちらのオプションに加入しておきましょう。通話時間の合計が60分を超えた場合は、20円/30秒の利用料金が加算されます。
例えば1か月の通話時間が70分だった場合は、通話パックの料金と、70-10=10分の通常通話料金が発生します。
これらの通話オプションは、解除や変更も含めて月の途中での申し込みができません。適用されるのは必ず翌月1日からです。前もって通話時間が増えそうであることが分かっている場合は、事前に申し込んでおきましょう。
かけ放題で無料通話する場合に専用アプリなどの利用は必要なし
これらの通話オプションについては、専用アプリ等を使用する必要はありません。オプションが適用されていれば、通常の発信で問題なく利用できます。
UQモバイルでオプション加入せず通話料を抑えるための方法
LINEやFacebookなどのアプリで通話する
通話オプションを利用しなくても、アプリを利用して無料で通話することもできます。LINEで通話する方はかなり多いと思います。メッセージもできて、通話も無料。今どきLINEを使っていない人の方が珍しいのではないでしょうか。
LINEにおける無料通話は、電話料金がかからないかわりに通信量が発生します。ただし、1分あたり0.3M、1時間通話しても18M程度で済みます。
データ容量を1GB消費するためには55.5時間の通話時間が必要ですので、基本データ容量が3GBであるスマホプランSを利用している場合でも、LINEの通話によるデータ通信量の影響はかなり小さそうです。
ただし、ビデオ通話を使用する場合は大きく異なります。1分あたり5.1M、1時間通話すると307M程度の通信量です。つまり、3時間ちょっとの利用でデータ容量を1GB消費してしまいます。こちらはできるだけWi-Fi環境下で利用するほうが良いでしょう。
Facebook MessengerもLINEと同様にメッセージの送信や通話が可能です。こちらはFacebookユーザー同士でしか利用することができないのがネックですが、音声通話やビデオ通話も行うことができます。
グループチャットやスタンプ等にも対応しており、意外と多機能なアプリです。電話番号やLINEを知らない、Facebookだけでつながっている友人とも通話が可能になるため、持っておいて損はないアプリです。
LINE Out、LINE Out Freeを活用する
LINE OutもLINEが提供する通話サービスです。こちらは通話相手がLINEユーザーでなくても通話が可能です。電話回線を使用しているため、通話音質がクリアであることが大きなメリットだと言えるでしょう。
通話料金は国内であれば3円/分(固定電話)、14円/分(携帯電話)と通常の料金に比べて格段に安いです。料金の支払いはプリペイド式で、チャージしてから利用します。
30日プランという定額プランもあり、日本国内への発信であれば30日間の合計通話時間が120分まで720円で利用することができます。
また、LINE OUT FreeはLINE Outが無料で利用できる方法で、通話の前に動画広告を閲覧する必要があります。広告を閲覧することで、国内であれば1回につき3分(固定電話)、1分(携帯電話)の無料通話が可能になります。
無料で通話できるのは1日5回までで、無料の通話時間が過ぎると自動で通話は切れてしまいます。固定電話への発信であっても利用できるのは3分ととても短いですが、ちょっとした予約など、すぐに終わることが分かっている電話の場合は有効に利用できるのではないでしょうか。
「SMARTalk」などのIP電話を利用する
SMARTalkはIP電話アプリで、月額料金等発生せず無料で利用することができます。IP電話は電話回線ではなくインターネット回線を利用するため、音声通話に対応していない場合でも利用が可能です。
050で始まる番号で発着信が可能で、通話量は8円/30秒と通常の通話料金と比較して60%もお得に利用することができます。こちらの通話料金は、海外へ電話をかけた時でも変わりません。
IP電話の特性上、通話品質はネット環境に左右されてしまいます。また、SMS認証や110番などの通報にも利用することができないため、音声通話SIMの補助としての利用がおすすめです。
まとめ
今回はUQモバイルの通話オプションと、通話アプリについて紹介してきました。
格安SIMをよりお得に利用するためには、通話料金の節約は欠かせません。今回紹介した様々な方法の中から、自分に合った方法を選んでみてくださいね。